妊娠2カ月(4~7週)- ホワイトリングに胎児の姿が見える

2019/02/22 更新
パパ向け!妊娠2カ月の基礎知識
胎児の成長
- 身長12mm、体重4gが平均です。
- 心拍が動き始め、目や耳ができます。
- エコーで胎児を包む胎嚢が見えます。
ママの生活
- カフェインの摂取を控えます。
- 重要な器官ができるため、薬の服用は慎重にします。
- 後半につわりが始まる人もいます。
家族の予定
- 産婦人科で妊娠を確認します。
- 妊娠と出産の知識を付けます。
- ママをいたわるようにします。

妊娠2カ月はホワイトリングができる
脳や心臓が形成される
妊娠2カ月でお腹の赤ちゃんは頭と胴の2頭身になります。頭からおしりまでの長さである頭殿長は約1.2cmに成長、平均体重は4gです。
この時期は酸素や栄養素を大量に取り入れて、二酸化炭素や排泄物を取り出す胎盤、胎盤と胎児を結ぶへその緒など、これらの元になる組織が形成されます。そのため、薬の服用は慎重にします。
同時に脳、脊髄、神経は発達して、心臓、肝臓、胃の原形もわかります。魚のようにエラや尾もあり、それが次第に頭と胴体が分かれて、手足ができて、目のレンズ、耳、鼻の穴、口も作られていきます。
胎盤・へその緒・羊水はない
エコー検査では黒い横長の楕円が見えて、出血の跡がなければ、それは胎児が入っている胎嚢(たいのう)です。下の写真のように楕円の周りに白いフチであるホワイトリングができると、胎嚢であることが確定します。
まだ、妊娠7週目までは胎児は胎芽という状態であり、丸っこい形をしています。その胎芽の横には胎芽と細い管でつながっている卵黄嚢(らんおうのう)があり、そこから胎盤が完成するまで栄養を受け取ります。
このように妊娠2カ月では、ホワイトリングに囲まれた胎嚢の中に胎芽と卵黄嚢があるのみで、胎児は胎盤、卵膜、羊水、臍帯には守られていません。
カフェイン入りの飲料は控える
妊娠1カ月では薬の服用を控えて、アルコールとタバコはやめることにしましたが、妊娠2カ月ではカフェインもストップとなります。これは胎盤の元を通して、胎児がカフェインを取り込むためです。
1日1~2杯のコーヒーなら問題ありませんが、コーヒー、紅茶、緑茶を続けて飲んだり、栄養ドリンクを摂取すると、すぐにカフェイン過多になります。ミルクで割ったり、ノンカフェインのコーヒーや紅茶を飲みましょう。

産婦人科の前に知りたい3つのこと

女性は妊娠で体調が変化する
妊娠がわかるパターンは「①月経の遅れに気がつく、②妊娠検査薬で確認する、③産婦人科での検査で妊娠が確定する」です。
それ以外の体の変化は、頻繁に尿意が催す人が比較的増えます。これは子宮が一回り大きくなり、膀胱を圧迫するためです。体調不良を訴える人も珍しくなく「熱っぽい、眠い、ダルい」といった症状も現れます。
早い人では妊娠2カ月目につわりが始まるため、吐き気がしたり、食欲がなくなったりもします。乳房が張って下着がこすれて乳頭が痛む、急に肌が荒れる、便秘になりがちになるなど、妊娠のサインは体調に出ています。

初めて受診するときの準備
持ち物は健康保険証と財布のみで大丈夫です。産婦人科の場合は予約制であることが多いですが、それでも20~30分ほどの待つこともあります。気分が悪くなったときに備えて、水やアメを持参しましょう。
また、日頃から基礎体温をつけている人は基礎体温表と、説明をメモできるように手帳や筆記用具を持って行きます。
初診では問診、尿検査、内診が行われます。問診では中絶の有無などのプライベートな質問もあります。内診は医師が器具や指を使って、子宮内の大きさや柔らかさなどを確認し、子宮や卵巣におけるトラブルの有無を検査します。

産婦人科に行くパパは少ない
パパが一緒に来てくれるとママは心強いですが、妊娠初期を診る産婦人科に行ってみたところ、パパは少数派でした。
妊娠後期や出産まで診てもらえるクリニック、もしくは総合病院なら男性の割合も多いですが、小規模な産婦人科は女性の空間であり、男性は気を遣うかもしれません。
例えば、エコー検査の様子を知りたかったり、医師に質問をしたくて、診察室に入ろうとするパパもいますが、病院によっては基本的に女性のみが入れる部屋だったりするため、必ず受付で一言伝えることがマナーです。
また、少しでもタバコの臭いが残っていたり、携帯電話の電源がオフになってなかったりすると、ママたちは非常に嫌がります。もちろん、待合室の椅子は他のママに譲りましょう。
