【漫画】保育料は月平均2万~3万円!年収・市区町村・年齢で差

ふんわりパパ
監修ふんわりパパ
2019/09/06 更新

「保育料が異常に高い理由」

保育料月7万6000円っておかしくない!? 要素①世帯年収 要素②自治体(市区町村) 要素③児童の年齢

「引っ越すと月3万円の節約」

それ以外では第2子=半額 第3子=無料の自治体も多いの うちは共働きのフルタイムで平均年収×2人分! しかも私たちの自治体は子供2人の場合 1人目の保育料が半額になるの 子育てに力を入れている隣の自治体は1人なら月5万円 2人でも月6万円だよ!
  1. 保育園の平均支払額は月2万491円
  2. 保育料が決定する6個の要素
  3. 世帯年収別の月額保育料の一覧
  4. 地域で保育料に差がある仕組み
  5. 保育料の体験談

保育園の平均支払額は月2万491円

保育園の平均支払額は1カ月あたり2万491円

厚生労働省が調査した「平成24年 地域児童福祉事業等調査の結果」によると、児童1人あたりの平均保育料は月2万491円でした。2万~3万円未満が31.9%が最多であり、3万円未満で全体の79%に達しています。

月額保育料 割合
1万円未満
23.5%
1万~2万円未満
23.6%
2万~3万円未満
31.9%
3万~4万円未満
12.4%
4万~5万円未満
5.6%
5万~6万円未満
2.3%
6万~7万円未満
0.4%
7万円以上
0.2%

厚生労働省「平成24年 地域児童福祉事業等調査の結果」

ただし、保育料は自治体による影響が大きいです。例えば、板橋区における3歳の園児1人にかかる月額コストは10万8000円ですが、区民が実際に支払う保育料は3歳児の月平均で1万6000円のみであり、全国平均よりも安いです。

つまり、残りの9万2000円の多くを板橋区が支払っていることになります。保育料の仕組みは自治体ごとに違いがありますので、一概に比較はできませんが、自治体の負担は大きいです。

年齢保育料の平均月額園児1人にかかる月額コスト
0歳児1万9100円40万6100円
1歳児1万9300円20万3000円
2歳児2万2500円18万1800円
3歳児1万6000円10万8000円
4~5歳児1万4700円9万8000円

板橋区役所「平成24年度 保育園児1人にかかる費用と保護者の平均保育料」

財団法人こども未来財団が2003年に調査した「子育てコストに関する調査研究」によると、私たちが1~2歳児を保育所に預けた場合、公立の認可保育所に対して月平均で約2万円、私立の認可と認可外の保育所には月平均2万~3万円を支払っていることがわかっています。

また、町田市保育料等の在り方検討委員会が2012年に実施した「保育料等に関する意識調査」の結果では、保育料が月0~1万円未満の人が13.3%、月1万~2万円未満が7.8%、月2万~3万円未満が22.6%、月3万~4万円未満が38.8%、月4万円以上が18%を占めていました。

保育料が決定する6個の要素

先ほどのアンケート結果を見て「私はもっと多くの保育料を払っている」と疑問に思う人もいますが、アンケートの対象者には母子家庭や世帯年収300万円以下のいわゆる貧困層の人たちも多く、平均値は低くなりがちです。

さらに保育料を決定する要素には下記の6個が関係しているため、かなりの個人差が発生する状況であり、一概にも負担が重いとは限りません。

1

世帯年収(市区町村の所得割額)

世帯年収とは同居する人全員の年収の合計です。保育園は専業主婦では入園できない現状があるため、基本的には夫婦2人分の収入を合算したり、シングルマザーであれば1人分の収入が対象になるケースが多いです。

自治体ではこの世帯年収から算出される「市区町村の所得割額」で、保育料を決めています。所得割額とは収入に応じて払う住民税の一種です。

市区町村の所得割額は役所で取得できる「課税証明書」に記載されており、世帯全員の課税証明書にある市区町村の所得割を合算することで、その市区町村における保育料が大きく変動します。

埼玉県さいたま市の1歳児の保育料(2017年4月時点)は、世帯年収300万円で所得割額が年9万2000円の人は月1万9500円ですが、世帯年収1000万円で所得割額が年44万5000円の人は月7万2800円に急騰します。

ちなみに児童がいる世帯所得の平均値は2010年は658万円、2011年は697万円、2012年は673万円でした。2005年の715万円や2006年の718万円と比較しても、年々生活が苦しくなっていることがわかります。

仮にその内訳が「夫が年収400万円、妻が年収273万円、子供1人」とすると、この世帯の市区町村の所得割額は2017年4月時点の計算では年217800円となります。この所得割額を基準に保育料が決定します。

また、2014年8月(平成27年8月)までは保育料は市区町村の所得割額ではなく、毎年12月に会社から配布される源泉徴収票にある所得税額で計算されていました。そのため、2014年9月から「突然、保育料が値上げされた」という声も上がりました。

2

自治体(市区町村)

保育園は市区町村の自治体が管理しています。社会福祉法人、NPO、学校法人、民間企業なども保育園を運営していますが、市区町村から補助金が出ているために、大きくは自治体ごとの予算が保育料に関係してきます。

例えば、大分県大分市の1歳児の保育料(2017年4月時点)は最大で月額5万9800円ですが、福岡県福岡市の1歳児の保育料(2017年4月時点)は最大で月額8万3200円にもなります。そのため、隣の市区町村に引っ越すだけで1カ月に数千~数万円も得をすることは一般的です。

3

児童の年齢

基本的に保育士が付きっきりで世話をすることになる0歳児の保育料が最も高く、次に1~2歳児も同じくらいの費用が発生します。

これは保育士1人で乳児3人までしか保育できないためです。保育士1人で乳児4人以上を保育することは、法律で禁じられています。1~2歳児になると許容量が増えて、児童6人に保育士1人が配置できるようになります。

3歳児はコミュニケーション能力の成長に伴い、児童20人に対して保育士1人を配置できます。4~5歳児は主体的に行動できるようになるため、児童30人に対して保育士1人を配置できます。

つまり、子供の年齢が幼いほど、本人だけでできることが少ないために、保育士が必要になって人件費がかかります。

例えば、所得割額が40万円の人が東京都葛飾区の保育園に預ける(2017年4月時点)場合、1~2歳児は月4万8900円も支払わないといけませんが、3歳以上になると月2万2600円と50%以下になります。

ただし、2019年10月からは「幼児教育・保育の無償化」が実施されるため、認可保育園に通う3~5歳児はすべて無料になります。

4

児童の人数

多くの自治体では兄弟や姉妹で2人以上入所した場合、保育料が減額されます。3人目以降は無料の自治体もあります。

例えば、奈良県大和高田市の保育料(2017年4月時点)は1人目が通常料金ですが、2人目は保育料が1/2に減額され、3人目は無料になります。

5

認可と認可外の違い

認可保育園は厚生労働省が認可している保育園です。親や親族が仕事などで子供を保育できない場合、その児童を保育する施設になります。申し込みは市区町村の役所で行います。

認可外保育園は厚生労働省が認可していない無認可保育園です。ただし、認可外だから必ずしも保育の質が低いわけではありません。国が定めた認可保育園の条件に当てはまらないだけです。

むしろ、24時間保育や病児保育があったり、遊具が充実している人気の保育園もあれば、マンションの1室で淡々と見守るだけの質素な保育園もあります。いずれにしても自治体の管轄ではないためにその施設に直接申し込みをしますし、保護者の就労状況に関係なく、子供を預けることができます。

保育料は自治体が保育料を負担している認可保育園のほうが安いです。認可外保育園にも自治体が補助金を出していることがありますが、認可保育園よりは補助金が少なく、保育料が上がる傾向が顕著です。

例えば、東京都江戸川区の保育料(2014年4月時点)は、世帯年収400万円の人が認可保育園を利用した場合は月3万1500円で済みます。しかし、認可外保育園を利用した場合は補助金が出ないために、本人の年収に関係なく月5万円や7万円など、その認可外保育園が定めた料金を支払うことになります。

ただ、保育園不足が深刻化している中、認可保育園の増設だけでは待機児童の増加に対応できないこともあり、認可外保育園に補助金を出して、保育制度の充実を図ろうとする自治体も増えています。

そのため、先ほどの東京都江戸川区も2017年4月時点では認可外保育園に対して、月額1万5000~2万5000円の補助金を出したり、幼稚園にも保育料補助金として月額2万6000円までを支給するようになり、認可と認可外の保育料を同水準に近づけようとしています。

それでも世帯年収が400万円を超えた当たりから補助金が貰えないため、認可外保育園が割高であることは確かであり、全国の自治体、特に都心部ではその傾向が強いです。

6

公立と私立の違い

よく「認可=公立、認可外=私立」と誤解されやすいのですが、認可は公立と私立の保育園が混在しており、認可外はすべて民間が運営しています。

保育料はやはり、自治体ごとの補助金や助成金で大きく異なります。諸経費を含めた保育料が低い順に並べると、基本的には「認可公立保育園、認可私立保育園、認証保育園(東京都のみ)、補助金が出ている認可外保育園、補助金が出ていない認可外保育園」となります。

ただし、補助金が出ていない認可外保育園の質が必ずしも劣っているわけではありません。確かに保育料は高額ですが、立地が駅近や駅中だったり、家庭的であったりして、また別の特徴が見られたりもします。

世帯年収別の月額保育料の一覧

保育園の平均料金は自治体ごとに差がありすぎるため、なかなか算出できません。一般的には富裕層が多い都市部のほうが保育料は安く、高齢者が多い地方のほうが保育料が高くなりやすいです。

ただし、女性人口の減少が危惧される中、各自治体も保育料の補助に力を入れており、毎年その金額が変わっているほどです。

そこで人口が50万人以上いる政令指定都市、東京都23区の一部、子育て支援で注目されている自治体における、2017年4月時点の世帯年収(所得割額)別の月額保育料をリスト化しました。データは「3人世帯、夫婦共働き、1歳児」を対象としており、随時追加されていきます。

世帯年収300万
400万
500万
600万
800万
1000万
所得割額9.2万
13.7万
18.5万
23.3万
33.7万
44.5万
北海道札幌市22550
30250
45870
45870
60170
75900
青森県青森市28250
41600
50000
50000
50000
50000
秋田県秋田市27750
34490
40260
46670
47360
52000
岩手県盛岡市21600
36000
42000
42000
51600
66000
山形県山形市20900
35600
43700
43700
51500
56700
宮城県仙台市27400
44500
44500
55400
59200
62400
福島県福島市30000
40500
46000
57000
60000
68000
茨城県水戸市30000
44500
57000
57000
59000
59000
栃木県宇都宮市14000
27000
37000
41000
54000
67000
群馬県前橋市27000
37400
45200
45200
46800
46800
埼玉県さいたま市19500
33000
55000
55000
60000
72800
埼玉県草加市28000
37200
47600
53800
68700
76000
千葉県千葉市26650
44000
51690
54330
57460
60600
千葉県浦安市25400
36990
48480
50980
52000
52000
千葉県市川市28000
38000
50000
53000
63000
68000
千葉県流山市24900
42700
48100
59900
65400
70000
東京都板橋区17800
21900
27100
31700
51500
63000
東京都江戸川区25900
31500
36300
44100
54600
58500
東京都葛飾区27500
29200
32500
34200
40000
43400
東京都新宿区15400
19100
23600
27500
43400
53700
東京都世田谷区23000
26500
29200
34700
48900
59800
東京都調布市19000
23600
28600
28600
40100
49100
神奈川県横浜市20400
34000
44500
53000
71500
77500
神奈川県川崎市22000
33300
50000
54500
70000
81500
神奈川県相模原市23200
31500
39500
42900
52300
60700
新潟県新潟市25000
33000
43000
48500
57200
57200
富山県富山市23000
32000
48800
48800
64000
73600
静岡県静岡市20500
32500
39000
45000
52000
57200
静岡県浜松市22500
29700
41000
41000
56400
73600
愛知県名古屋市25800
34900
42700
42700
58300
63900
京都府京都市23000
32000
49800
51600
59400
77400
大阪府大阪市24900
39400
45100
50700
59200
65900
大阪府堺市25000
30000
40000
45000
54000
67000
兵庫県神戸市24000
35600
49700
49700
66000
74000
奈良県大和高田市24000
37300
51200
51200
59200
60900
岡山県岡山市24000
32000
40000
45700
48000
55700
広島県広島市23850
41600
49800
52450
57250
62400
福岡県北九州市28400
39900
49800
52800
61300
63300
福岡県福岡市28200
35600
44600
44600
64000
83200
大分県大分市22500
36000
44000
44000
46000
59800
熊本県熊本市27500
34500
45000
47000
53000
58000
沖縄県那覇市29400
38200
39600
39600
40800
53000
国基準保育料30000
44500
61000
61000
80000
104000

情報取得日 2017年4月時点

平均的な世帯年収である600万円台をクローズアップしてみますと、月額保育料が安い自治体ランキングは「東京都新宿区、東京都調布市、東京都板橋区」など、労働人口の割合が多く税収が高いエリアが目立ちました。

また、上記の表には詳しく掲載されていませんが、世帯年収1000万円を超えると保育料は1カ月に7万~9万円を支払うことになります。ただし、世帯年収1000万円が天井であり、それ以上年収が上がっても保育料は上がらなくなります。

逆に生活保護者や中国残留邦人、住民税の納付額が0円などの低所得者は、常に保育料が0円であり、保育園にはほぼ100%入ることができます。

ちなみに保育園への入りやすさも各自治体によって、大きく異なります。年収がまったく関係ない自治体もありますし、自営業者よりも会社員のほうが有利な市区町村もあり、待機児童の数も多く関係しています。

地域で保育料に差がある仕組み

1階層ごとに保育料に差が設けられている

保育料が上下する要因である市区町村の所得割額に対して、自治体は階層を設けています。例えば、千葉県市川市の保育料(2017年4月時点)は所得割額が年15万円と年16万円の世帯は、同じ階層「C11」に属しているために保育料に差はありません。

しかし、所得割額が年17万円になると「C12」に属すために、保育料が月に6000円も値上がりします。このような階層構造は階層を細かく分けているほど、保育料に対する格差が発生しない仕組みです。

東京都新宿区の保育料(2014年4月時点)は25階層に分けていました。その結果、東京都新宿区では所得割額が3万円増えるごとに、保育料も月2000円単位でアップします。

これは「シンプルでありながら平等性が高い設計」とも言えますし、累進課税のように「高額所得者であるほど3万円あたりの負担額を増やすべき」という意見も正しいです。

一方、沖縄県那覇市の保育料(2017年4月時点)は階層が9段階と少ないです。前述の表にもあるように、年収500万円世帯と600万円世帯の保育料が同額の月39600円が設定されてしまいました。

年収300万円世帯の保育料も月2万9400円と高額でありながら、年収800万円世帯は月4万800円と低額になっています。年収差が「800万円-300万円=500万円」であっても、保育料は1カ月で1万1400円しか差がないため、一見すると低年収な人たちに厳しい制度と感じるかもしれません。

自治体の総合的なサービスも加味したい

しかしながら、各市区町村の料金や階層構造の細かさだけを見て「その自治体は保育料を割高である」と考えることは誤りです。保育料とは各自治体が努力し続ける中で可能な限り抑えた金額になります。

例えば、認可外保育園を利用した際にも認可保育園と同じ保育料になるように補助を出しているため、公立の保育料が高めに設計されている自治体もあります。

保育料が高くても税収に対する保育予算の割合が大きかったり、遊具、設備、給食などに力を入れているところもあります。逆に保育料が安くても、その他の福祉サービスが割高だったりします。

階層構造が少ない市区町村でも、その地域に住んでいる人たちの年収分布を見ると、高額所得の世帯の保育料を上げる必要性がない場合もあります。

確かに保育料に地域差は存在しますし、保育料だけを見てしまうと損得勘定が働きやすいですが、保育料はその市区町村の人口分布や予算配分などに応じて、役所や地域の住民が話し合って決められた結果です。総合的に判断する必要があり、一概にも「割高である」と決めつけることはできません。

また、保育料を正確に調べるときは、その自治体の公式サイトにて、自分の世帯年収や児童の年齢を検索条件に設定して、現在だけではなく将来にわたっての保育料を合算していくことが大切です。

保育料の体験談

引っ越しただけで月1万4000円の得
2017/07/11
30代 女性
子供3歳

3歳と1歳の子供を持つ親です。埼玉県草加市の保育料(2014年4月時点)は3歳児クラスで月3万4900円、1歳児クラスは月7万6000円でしたが、第2子の保育料が半額になるために合計では月7万2900円です。

ただ、千葉県流山市に引っ越したところ、保育料は3歳児クラスで月2万6500円、1歳児クラスは月6万5000円、こちらも第2子の保育料が半額となり、合計で月5万9000円になりました。

もちろん、埼玉県草加市が悪いというわけではなく、近隣に引っ越すだけ月約1万円も得した経験から、市区町村で格差があることは間違いないです。

待機児童と兄弟姉妹加点を狙う
2017/06/29
40代 女性
子供5歳

保育料も調査が必要ですが、私は子供2人を認可保育園に入るための点数アップに工夫をしました。ほとんどの市区町村では保育園の入園審査の優劣は点数がベースになっています。

ただし、1人親や生活保護世帯は別として、入園希望者の多くが「フルタイム通勤、共働き、核家族、産前産後」などの基本的事項を満たしており、点数が横一列に並びやすいです。

そこで差を付ける方法としては、待機児童と兄弟姉妹の加点です。例えば、3歳の息子を3歳児クラス、1歳の娘を1歳児クラスに入れたい場合、まずは娘が0歳の時点で人気のある保育園の0歳児クラスに申し込んで、無事落ちることで待機児童の加点を貰います。

次に3歳児クラスは1~2歳児クラスよりは入りやすいため、全保育園の待機児童の状況を考慮しながら、希望する複数の保育園に申し込みをして、3歳の息子を入園させます。

その時点で1歳の娘は待機児童加点と兄弟姉妹加点の両方が付くため、息子が通う保育園に入りやすくなります。1~2点のわずかな差ですが、確実に点数アップできます。

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書いている人

ふんわりパパ
ふんわりパパ
会社員/ブロガー
パパ、ママ、長男、長女の4人家族。夫婦共働きで住宅ローンを返済している一般的なパパ。几帳面で掃除と整理整頓が好き。
ふんわりママ
ふんわりママ
会社員
パパが書いた記事を読んで、間違っている部分があると指摘してくれるが、自分では書かない。キュートでクレバーなワイフ。

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