【漫画】予防接種のスケジュールを計算!14種類の予定を調整する

ふんわりパパ
監修ふんわりパパ
2019/08/31 更新

「乳幼児の予防接種とは?」

1カ月検診は何も問題なし! 全然違う!ワクチンで防げる病気は14種類以上 数字は回数よ う~む

「ヒブや水痘がわからない」

ヒブって何だ?水痘やMRも‥‥ 予防接種って無料だよね? 予防接種って大変だね それにたくさんの注射を打つなんてかわいそう
  1. 予防接種の日付を自動計算する
  2. 標準的な接種月のスケジュール
  3. 同時接種や接種間隔を確認する
  4. 防げる病気と副反応の一覧
  5. ロタリックスとロタテックの違い

予防接種の日付を自動計算する

予防接種の日付を自動計算する

子供の予防接種は定期接種と任意接種を合わせて、14種類存在します。しかし、定期接種のうち1回で済むのはBCGのみであり、すべての回数を合計すると30回以上も予防接種を受けることになります。

実際には同時接種することで14回程度の来院で済みますが、同時接種ができないワクチンや数カ月間隔を調整すべきワクチンなどがあるため、スケジュールを立てることは一苦労です。

そこで生年月日を入力すると、予防接種の推奨時期を自動で計算できるようにしました。このスケジュールでは発症するリスクが高かったり、重症化しやすい病気を優先しています。

一方、個人によっては順番を前後したり、時期を遅らせるケースも一般的です。例えば、0歳児が結核にかかると命に関わるために「BCGを最優先したい」と考える人もいますし、家族にB型肝炎のキャリアがいないために「B型肝炎は5カ月後でも構わない」とする人もいます。

そのため、このスケジュール通りに予防接種をする必要はありません。あくまで参考例にとどめて、専門医と相談しながら進めていきましょう。

生まれ年
誕生日
性別男の子 女の子

年齢 予防接種名 接種可能日
2カ月 ①ロタ(ロタリックス)
①B型肝炎(HBV)
①ヒブ
①肺炎球菌(PCV13)
3カ月 ②ロタ(ロタリックス)
②B型肝炎(HBV)
②ヒブ
②肺炎球菌(PCV13)
①4種混合(DPT-IPV)
4カ月 ③ヒブ
③肺炎球菌(PCV13)
②4種混合(DPT-IPV)
5カ月 ③4種混合(DPT-IPV)
①BCG
8カ月 ③B型肝炎(HBV)
1歳 ①水痘(水ぼうそう)
①MR(はしか・風疹)
①おたふく
1歳1カ月 ④ヒブ
④肺炎球菌(PCV13)
④4種混合(DPT-IPV)
1歳3カ月 ②水痘(水ぼうそう)
2歳
3歳 ①日本脳炎
3歳2週 ②日本脳炎
4歳 ③日本脳炎
5歳
6歳 ⑤4種混合(DPT-IPV)
②MR(はしか・風疹)
②おたふく
9歳 ④日本脳炎
11歳 ①2種混合(DT)

情報取得日 2017年4月時点

予防接種の間隔は1カ月単位ではなく、4週間単位(28日間)であるため、毎月同じ日にはなりません。ただし、曜日は一緒です。また、年齢については出生日を1日目とし、誕生日の前日24時に年齢が1つ加算されます。

標準的な接種月のスケジュール

○+数字は標準的な接種月を表しており、①であれば1回目、②であれば2回目を意味します。△は時期をずらしても接種できる月、-は基本的には接種しない人が多い月です。

数字が付いている月に受けると効率的に予防接種が進められますが、体調が優れない場合や病院の混み具合によって、柔軟にスケジュールを変えることも一般的です。接種間隔がずれても免疫がゼロになることはありません。

名称0カ月1カ月2カ月3カ月4カ月5カ月
ロタ完了
B型肝炎
ヒブ
肺炎球菌
4種混合
BCG完了
水痘
MR
おたふく
日本脳炎
名称6カ月7カ月8カ月9カ月10カ月11カ月
ロタ
B型肝炎完了
ヒブ
肺炎球菌
4種混合
BCG
水痘
MR
おたふく
日本脳炎
名称1歳1歳1カ月1歳3カ月1歳6カ月1歳9カ月2歳
ロタ
B型肝炎
ヒブ完了
肺炎球菌完了
4種混合完了
BCG
水痘完了
MR
おたふく
日本脳炎
名称3歳4歳5歳6歳9歳11歳
ロタ
B型肝炎
ヒブ
肺炎球菌
4種混合完了完了
BCG
水痘
MR完了
おたふく完了
日本脳炎
完了
  • ロタウイルスには2回接種する1価ワクチンと3回接種する5価ワクチンがありますが、ここでは1価ワクチンを採用しています。
  • B型肝炎は0歳のうちに3回の接種が必要です。B型肝炎の3回目は2回目から4~5カ月をあけて接種します。
  • 4種混合では11~12歳で2種混合の追加接種を行うため、11歳に「①完了」と記載しています。
  • BCGを集団接種する自治体や地域では、同時接種はできません。
  • 水痘の2回目は1回目から3カ月あけて接種します。
  • MRの2回目は年長の4~6月がおすすめです。
  • インフルエンザは生後6カ月を過ぎたら、毎年10~11月頃に接種します。

情報取得日 2017年4月時点

更新履歴

日付内容
2017年3月B型肝炎や4種混合などのスケジュールを改善しました。
2015年10月B型肝炎、BCG、ロタの接種時期をずらすことで通院回数を減らし、最も広く使われているスケジュールに改善しました。
2014年10月水痘が任意接種から定期接種に変更されました。
2014年3月年齢の解釈が変更になりました。
2013年11月肺炎球菌がPCV7からPCV13に変更になりました。これは約90種ある肺炎球菌の中から病原性の高い菌を、7種類から13種類に増やす改良がされたということです。
2013年4月BCGの標準的な接種期間が5~8カ月になりました。
2013年4月肺炎球菌が任意接種から定期接種に変更されました。
2013年4月ヒブが任意接種から定期接種に変更されました。
2012年11月ヒブの4回目の接種時期は3回目の1年後ではなく、1回目の7~13カ月後に早まりました。
2012年11月3種混合と不活化ポリオが一緒に接種できる4種混合(DPT-IPV)が導入されました。
2012年7月ロタウイルスのワクチンとしてロタテック(5価)が開始されました。
2012年4月おたふくの2回目の接種が推奨されるようになりました。
2011年11月ロタウイルスのワクチンとしてロタリックス(1価)が開始されました。
2010年2月肺炎球菌が任意接種として開始されました。
2008年12月ヒブが任意接種として開始されました。

同時接種や接種間隔を確認する

予防接種のスケジュールの作り方

複数回接種をしなければならないロタ、B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、4種混合を早期に完了するには、同時接種を受けることが効率的です。

次に1歳の誕生日を迎えたら水痘、MR、おたふくを同時接種して、1歳1カ月になったらヒブ、肺炎球菌、4種混合を同時接種します。また、これらは6本同時に接収することも可能です。

そのあとはスケジュールが落ち着きますが、3歳になってからの日本脳炎、6歳の4種混合5回目、MR2回目、おたふく2回目を忘れないようにしましょう。

生後3カ月の予防接種を3回に分割

先ほどの自動計算やスケジュール表では、生後3カ月の予防接種を1回にまとめていますが、それでは5本のワクチンを同時接種することになります。

赤ちゃんへの負担を気にするママとパパもいますし、いずれにしても別の予防接種で何度も来院するため、例えば「2本+2本+1本」と3分割しても大丈夫です。

ただし、すでに4種混合はジフテリア、百日咳、破傷風、小児麻痺のワクチンが混ざっているため、4種混合だけで実質4種類のワクチンを同時接種しています。

また、欧米ではヒブも混ぜた5種混合やB型肝炎を混ぜた6種混合などが基本であり、すでに接種回数を減らしています。過去の実績から同時接種でも問題ありません。

日本国内で同時接種が浸透しない理由

4種混合などの混合ワクチンは単にワクチンを混ぜているわけではなく、同時に接種しても単体で接種したときと同じ効果が得られるように、添加物が必要になります。

その添加物の種類や量が日本国内のルールでは基準を超えてしまうケースがあり、5種混合や6種混合では開発の前段階で足踏みしていました。

しかし、この状態を放置すると、将来的に海外からの輸入ワクチンに依存せざるを得ないことが懸念されるため、法改正を経て、2017年9月時点では5種混合の臨床試験を行っている段階です。

生ワクチンと不活化ワクチンで間隔が異なる

予防接種は正確には「生後○カ月」ではなく「生後○カ月以上で前回の接種より4週間後」と計算します。何日後ではなく何週間後であるために、曜日はいつも同じでわかりやすいですが、毎月の日付はずれていきます。

予防接種に使うワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあり、病原体の成分のみを打つ不活化ワクチンは6日間以上、毒性を弱めた病原体を打つ生ワクチンは27日間以上の間隔が必要です。

基本的にB型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、4種混合、日本脳炎、インフルエンザは不活化ワクチンを使います。ロタ、BCG、水痘、MR、おたふくは生ワクチンを使う予防接種です。

正確なスケジュールは医師や看護師と相談

算出した「接種可能日」はスケジュールの立て方の参考例ですので、必ずしも結果を守る必要はありません。赤ちゃんや子供の体調を優先しながら、ママとパパの予定、病院や地域の都合と調整しましょう。

決められた月齢や日数を空けないと受けられない予防接種もありますし、これらの予防接種とは別にインフルエンザのワクチンは毎年10~12月に2回打ちます。

また、海外渡航前には狂犬病、13~16歳の女子は子宮頸癌のワクチンを打つ機会もあります。スケジュールを組み直すときも同様の配慮が必要ですので、日程調整はかかりつけの医師に相談しましょう。

防げる病気と副反応の一覧

予防接種には定期接種と任意接種の2種類がありますが、どちらも重要で赤ちゃんや子供を重い病気から守ります。定期接種は自治体の助成があり、期間内であれば無料で予防接種ができます。任意接種は一部の自治体では助成されますが、基本的には自己負担です。

定期接種として接種可能なワクチン

名称病気主な副反応
B型肝炎B型肝炎
一部の肝臓癌
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる
ヒブインフルエンザ菌b型による細菌性髄膜炎や肺炎など
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる
肺炎球菌肺炎球菌による細菌性髄膜炎や肺炎など
  • 熱が上がる
  • 発疹が出る
4種混合ジフテリア
百日咳
破傷風
小児麻痺
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる
BCG結核
  • 数週間後に赤く腫れる
水痘水ぼうそう
  • 副反応はほぼ出ない
MRはしか
風疹
  • 数週間後に熱が上がる
  • 数週間後に赤く腫れる
日本脳炎日本脳炎
  • 熱が上がる
  • 咳や鼻水が出る
  • 赤く腫れる

任意接種として接種可能なワクチン

名称病気主な副反応
ロタロタウイルスによる胃腸炎
  • 咳や鼻水が出る
  • 下痢をする
  • 機嫌が悪くなる
おたふくおたふくかぜ
  • 数週間後に熱が上がる
  • 数週間後に耳が腫れる
インフルエンザインフルエンザ
  • 熱が上がる
  • 赤く腫れる

ロタリックスとロタテックの違い

ロタウイルスには全2回接種する「ロタリックス」と、全3回接種する「ロタテック」があり、どちらか一方を選択します。今回の計算式ではロタリックスを採用しています。

実はロタウイルスにはいくつかの種類があり、ウイルス性胃腸炎を引き起こすロタウイルスは、G1P[8]、G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]の5種類があることがわかっています。ロタリックスとロタテックはこの5種類への有効性に違いにあります。

ロタリックスは人への感染率が50%以上を占めるG1P[8]を、完全に予防するために作られています。他の4種類に対しても、2回接種することで予防効果があります。これはロタリックスがG1P[8]の毒性を弱めたワクチンだからです。

一方、ロタテックは胃腸炎を起こす可能性のある5種類すべてを、平等にカバーするように作られています。そのため、5種類に対応しているロタテックのほうが良さそうに思えます。

しかしながら、ロタリックスは特に感染しやすいG1P[8]に対して、極めて高い予防効果が認められていますし、逆に予防効果に関して「どちらでもほぼ変わらない」というデータもあります。

ただ、どちらも生ワクチンですので、接種後から27日間は他の予防接種はできません。予防接種が立て込む赤ちゃんには、接種回数が少ないロタリックスのほうが負担が軽いですし、スケジュールが立てやすいというメリットはあります。

予防接種の回数はロタリックスが2回、ロタテックが3回です。金額的にはロタリックスが「14000円×2=28000円」、ロタテックが「9000円×3=27000円」であまり変わりません。

小児科でも積極的にどちらかを推奨しているわけではなく、親の選択に任される場合がほとんどです。

生後2カ月に最初に行う予防接種はヒブ、肺炎球菌、ロタです。まずはこの3個を受診してから、その後のスケジュールを医師や看護師、家族と相談してみましょう。

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書いている人

ふんわりパパ
ふんわりパパ
会社員/ブロガー
パパ、ママ、長男、長女の4人家族。夫婦共働きで住宅ローンを返済している一般的なパパ。几帳面で掃除と整理整頓が好き。
ふんわりママ
ふんわりママ
会社員
パパが書いた記事を読んで、間違っている部分があると指摘してくれるが、自分では書かない。キュートでクレバーなワイフ。

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