【漫画】痛みを与えるしつけは必要?子供への体罰はしつけに逆効果と判明する

監修ふんわりパパ
2019/08/19 更新
2019/08/19 更新
「ほっぺをびろ~ん」




「滑り台の上でドン!」




子供への体罰はしつけに逆効果
子供への体罰の必要性については賛否両論ありながら、一昔前と比べると体罰反対派が浸透しています。他人がしつけの意味で自分以外の子供を叩くと警察が動き、教師の体罰は教師への戒告処分につながります。
この傾向は親が子供にする体罰も同様です。世間的に「体罰によるしつけと虐待の違いはない」と判断され、体罰をするときは「イライラしていた、精神的に疲れていた、配偶者に不満があった」と親に原因があったりします。
欧米でも体罰肯定派は減っており、福祉先進国のスウェーデンでも「体罰を使用する人」の割合は1960年代に約95%でしたが、2000年代には約12%に減りました。この理由は「子供への体罰はしつけに逆効果」であることが認識されており、先の研究でもそれが証明されているためです。
日本経済新聞(2017年7月31日)によると「東京医科歯科大教授の藤原武男氏と米ハーバード大教授のイチロー・カワチ氏の研究でも、悪いことをしたときにお尻などを叩くなどの体罰は、将来、約束を守れないなどの問題行動につながり、しつけとして逆効果であることがでわかった」とありました。
今回の研究結果では体罰によって「集中できない、落ち着きがなくなる、我慢できない、約束を守れない、集団行動できない、感情を閉ざす」といったリスクが1.5~1.6倍ほど高くなる可能性を示しています。
子供が「人を叩いた」や「物を盗んだ」という行為を、親は「一線を超えた」と判断して、やむを得ず体罰をする人もいます。
ただ、けがをしない体罰でも心への悪影響は残るようです。親も叩きたくて子供を叩いているわけではありませんが、個人的には親が子供を叩く必要性には否定的という意見です。